ローズマリーとは?
王妃を治癒させ若返らせたハーブ
14世紀に誕生した「ハンガリー王妃の水」は、手脚が痛むエリザベー卜王妃のために、ローズマリーを主体に修道士が調合したアルコ一ル水。回復して若返った王妃が、70歳を超えていたにもかかわらず隣国ポーランドの王から求婚されたといわれ、「若返りの水」と呼ばれるようになりました。
ローズマリーは記憶力を刺激する
ローズマリーの香りは、昔から記憶力を刺激すると信じられてきました。古代ギリシア・ローマ時代、学生たちはローズマリーの冠をつけて勉強したといわれます。実際にこの香りは脳を刺激して記憶力を高める働きがあり、現代でも受験生に人気です。
あらゆる器官と機能を活性化
ローズマリーは細胞再生作用、循環促進、解毒作用に優れます。疲れた肝臓には第1の選択になる精油です。リンパや血液の循環を促進し、皮膚のターンオーバーを順調にさせるなど、滞りがちな機能を活性化させます。全身をマッサージすると、心身ともにリフレッシュできます。
ローズマリーの詳細データ
学名 | Rosmarinus officinalis |
---|---|
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 花の咲いた先端部分 |
原産地 | 北アフリカ、スペイン、フランス |
主な成分 | 1.8-シネオール、α-ピネン、カンファー、ボルネオール、酢酸ボルニル、カンフェン |
作用 | 強肝、強壮、去疲、抗ウィルス、抗菌、細胞成長促進、子宮強壮、循環促進、消化促進、神経強壮、頭脳明噺化、免疫調整、利尿 |
色 | 透明 |
ノート | トップ |
ブレンド相性 | シトラス、フローラル、レジン、ハーバル、ウッディ、スパイス系の様々な精油と好相性 |
ローズマリーのタイプ
ローズマリー・シネオール(Rosmarinus officinalis ct.cineole)
ほかのローズマリーよりも1.8-シネオールが多いタイプ。呼吸器のケアに向いています。筋肉・関節痛の緩和、血液循環促進、スキンケアなど広範囲に使えます。
香りの特徴:スッキリと透明感のある香り
主な成分:1.8-シネオール50〜80%、α-ピネン10〜20%
ローズマリー・カンファー(Rosmarinus officinalis ct.camphor)
他のローズマリーよりもカンファーが多いタイプ。筋肉痛や関節痛のケアに向いています。神経を刺激するため、少量を芳香剤で使うとリフレッシュできます。
香りの特徴:シャープで力強い香り
主な成分:1.8-シネオール19〜25%、カンファー14〜19%
ローズマリー・ベルベノン(Rosmarinus officinalis ct.verbenone)
ほかのローズマリーよりもベルベノンが多いタイプ。ベルベノンに粘液溶解作用があるので、呼吸器のケアに向いています。肌の再生を促すため、スキンケアにも最適。
香りの特徴:やわらかでスッキリとした香り
主な成分:α-ピネン25〜50%、ベルベノン3〜15%
ローズマリーの効果・効能
【心】脳を刺激し集中力アップ
中枢神経刺激のある香りが、脳に刺激を与えて、頭をスッキリとさせ、エネルギーを引き出します。また、気もちが散漫になっているときや、神経が疲労しているときにも、その時々に向き合うべき物事に集中する力を 養ってくれます。情緒不安定なときは精神のバランスをとり、安定した気もちに導きます。
【体】認知症の予防や低血圧、関節痛にも
古来、記憶力を高め、認知機能を改善するとされてきました。実際に、記億を司る「海馬」をはじめとした脳に刺激を与えることが、近年の研究で明らかになっています。脳が活性して眠れなくなることもあるためなるべく午前中に使用しましょう。肝機能の強化や、関節痛、関節リウマチ、筋肉痛などの緩和にも役立ちます。
【肌】肌の透明度アップ頭皮の活性にも
収れん作用や血行促進作用があり、とくに老化肌、脂性肌のケアに向きます。くすみやたるみが気になる肌に、透明感と活力を与えます。またニキビや吹出物が気になるときは、精油入りの化粧水でケアを。頭皮の活性にも役立ち、ヘアトニックやシャンプーで利用すると育毛やフケ防止に。セルライトの改善にも効果的です。
ローズマリーのおすすめブレンドや活用法
甘みのあるさわやかな香り
ローズマリー1滴十ラベンダー1滴
柔らかさが加わる。ローズマリーが少しだけ苦手な人に
ローズ・マリー1滴 十オレンジ・スイート2滴
シトラス、フローラル、レジン、 ハーバル、ウッディ、スパイス系の様々な精油と好相性です。
ローズマリーの主な使用方法
芳香剤・沐浴・ボディトリートメント・スキンケア・ヘアケア
ローズマリーの使用上の注意点
乳幼児、妊婦、高血圧症やてんかんの患者は使用に注意してください