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ローマンカモミールとは?
ギリシャ語で“大地のりんご”
ジャーマンカモミールは1年草で60cmほどの高さに育ちます。精油は水蒸気蒸留法の間にできあがったアズレンの色で深い藍色をしています。ローマンカモミールは多年草で背丈が低く20 cmほどで、横に這うように伸びるため芝生のように仕立てることもできます。ケープカモミールは南アフリカの東側の山岳地帯でのみ見つかる希少な植物です。
眠れない夜をサポート
なかなか寝付けない、眠りが浅い、途中で目が覚めるなど、眠りに関する悩みを助けます。中枢神経の働きを抑制する成分を80%近く含むため、とくに緊張が続いているときの睡眠トラブルにおすすめ。ハンドトリートメントや手浴を。
ローマンカモミールの詳細データ
学名 | Anthemis nobilis |
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科名 | キク科 |
抽出部位 | 花 |
原産地 | ドイツ、フランス、イギリス |
主な成分 | アンゲリカ酸イソブチル(〜35%)、 アンゲリカ酸ブチル(〜35%)、アズレン |
作用 | 健胃、降圧、抗アレルギー、抗炎症、 鎮痙、鎮静、鎮痛、癒傷 |
色 | 薄い黄色 |
ノート | ミドル |
ローマンカモミールの効果・効能
【心】傷ついた心をなぐさめる
言いたいことを言えずに我慢しているときや、不安や怒りで首が固くなったり体調が悪くなったりしたときに。やわらかなベールで包むように気もちをやさしくなぐさめます。自律神経を安定させることで、心身のバランスを調整。なぜか子どもが落ち着かない、むずかるというときには、芳香浴を試してみましょう。
【体】胃痛の緩和や月経トラブルに
神経を鎮静させる作用が強いため、胃の痛みや過敏性腸症候群のケアに向きます。ペパーミントとのブレンドもおすすめ。ご月経前症候群(PMS)によるむくみには、サンダルウッドなどとブレンドを。 鎮痙作用があり月経痛の緩和にも役立ちます。クラリセージなどブレンドの相性が良い精油が多いのも特徴です。
【肌】あらゆる肌質に。 髪のコシもアップ
乾燥肌、敏感肌、脂性肌、老化肌などすべての肌質に使えます。皮膚に起きた炎症のケアにも効果的。乾燥してかゆみがあるときにはカレンデュラ油との組み合わせがおすすめです。頭皮の皮脂のバランスをとり、すこやかに保つため、髪のコシを出す働きも。無香料シャンプーに入れて使います。
ローマンカモミールのおすすめブレンドや活用法
明るい甘さのある香り
ローマンカモミール1滴 十オレンジ・スイート3滴
深く甘いリラックスをもたらす
ローマンカモミール1滴十ベチバー1滴
シトラス、フローラル、ハーバル、 ウッディ系の各精油と好相性。香りが強いので、柑橘系など軽い香りと合わせるときは1対3くらいの割合でブレンドするといいでしょう。ゆったりしたいときはベースノートと合わせると深くリラックスできます。
ローマンカモミールの主な使用方法
芳香剤・沐浴・ボディトリートメント・スキンケア・ヘアケア
ローマンカモミールの使用上の注意点
ブタタクサアレルギー。低血圧の人 は血圧を下げる作用があるため注意すること
ローマンカモミールとジャーマンカモミールの違い
アロマテラピーで使われるカモミールは、ローマンカモミールとジャーマンカモミールの主に2種類あります。 同じカモミールという名称でありながら、植物の分類上では「属」が異なり、使い方も違います。ハーブティーでよく飲まれているのはジャーマンカモミールです。 一方、アロマテラピーではローマンカモミールがよく用いられます。ローマンカモミールは葉にも甘い香りがあります。その特徴を活かして、花がつかないように改良したノンフラワーカモミールは 芝生代わりに使われたりもします。
ジャーマンカモミールは古くから使われている薬草で、とくにドイツで人気。ハーブティーには消炎、鎮唾、駆風などの働きがあり、胃の痛みや過敏性腸症候群の緩和に役立ちます。また、皮膚の炎症緩和にも効果的なので、おむつかぶれのケアなどにも使います。人肌くらいに冷ましたハーブティーをやさしく塗布してみましょう。