チュベローズとは?
世界中に愛される魅惑の香り
チュベローズはリュウゼツラン科の多年草で、原産地はメキシコです。
1メートルほど長い茎を伸ばし、先端に数輪の白い花をつけます。チュベローズは名前が似ているローズとは全く異なる植物で、小さな白い花からはホワイトフローラルの濃厚な香りを放ちます。夜に鮮やかな白い花を咲かせることから「月下香」や「夜の女王」とも呼ばれています。
チュベローズは500gの精油を作るのに1800kgの花が必要になるので、非常に高価で貴重です。主に香水の原料として用いられ、アロマテラピーではあまり利用されませんが、うっとりするような濃厚な香りはリラックス効果がとても高いといわれています。
詳細データ
学名 | Polianthes tuberosa |
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科名 | リュウゼツラン科 |
抽出部位 | 花 |
原産地 | フランス、インド、モロッコ、エジプト、中国、メキシコ |
主な成分 | メチルイソオイゲノール(32%)、サリチル酸メチル、安息香酸ベンジル、安息香酸メチル、へキサデカノイン酸、1,8シネオール、オレイン酸、メチルオイゲノール、インドール、アンスラニル酸メチル |
作用 | 抗うっ、抗炎症、抗不安、神経強壮、鎮静、皮膚再生 |
色 | 茶色 |
ノート | ミドル |
ブレンド相性 | シトラス、フローラル、レジン、スパイス系の精油と調和します。 |
の効果・効能
【心】心を軽く楽しい気分に
重みのある濃厚で甘いチュベローズの香りは、リラックス効果がとても高く、気持ちの落ちこみや緊張を緩和し心を軽く楽しい気分にさせてくれます。
チュベローズはフローラル系統の香りには珍しく、頭をスッキリとさせて、頭の回転などを高める効果もあると言われています。お仕事用の香水などにおすすめです。
【体】運動後のリラックスタイムに
チュベローズの精油は神経系と筋肉に働きかける作用があり、ストレスや緊張を緩和してくれます。神経性の症状を鎮め、咳、筋肉痛、下痢や腹痛を和らげる効果があります。
また、血液循環の活性化させる効果もあり、体を温め筋肉痛などにも効果的です。無気力で覇気のない状態のときには、より創造的になるよう働きます。
【肌】
チュベローズは刺激性のある精油のため、肌への直接使用は避けましょう。
おすすめブレンド
シトラス、フローラル、レジン、スパイス系の精油と相性がよいです。
非常に甘い香りなので少量使いがおすすめです。
主な使用法
芳香浴、フレグランス
使用上の注意点
・皮膚刺激があるため直接肌に使用することは控えてください。
・妊娠中、授乳期、長期間の使用は禁止です。
・低温状態で固まる性質があります。